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2024.06.21
Wikipedia巡りが面白い話
こんにちは。大阪オフィス研修生のAです。
突然なのですが、皆さんはWikipediaってご存じでしょうか?
誰でも無料で閲覧できる百科事典っぽいアレで、多分誰もが一度は見たことがあると思うのですが、じっくり見てみると結構面白い記事がたくさんあるんですよね。
自分はそうした記事を巡るのが趣味で、面白記事は何個かストックしてあります。
全部書き出すと後でチェック担当の人に怒られてしまいそうなので、ストックの一部をご紹介していこうと思います。
(見出しは該当記事へのリンクになってます)
【月の海の一覧】
実際に水があるわけではなく、クレーターだらけの月の表面のうち割と綺麗な平原になっている部分を「海」と呼んでいるそうです。
場所によっては、海のほかにも「湖」「入り江」「沼」なんて呼ばれたりもするらしいです。
もうなんか既にオシャレ感漂うんですけど、一つ一つの海に付けられた名前はこんなもんじゃないですよ。
例えば月の南半球のとある海に付けられた名前。
「賢者の海(Mare Ingenii)」
か、かっけぇ…。
人生で一度は言ってみたいランキング急上昇ですよ。
ほかにも、月のやや南西に位置する湖の名前。
「忘却の湖(Lacus Oblivious)」
ひえぇ~。
どこの何が忘却されてるのかの説明は一切無いんですけど、とにかく命名センスがキレキレなのは間違いありません。
小学生の頃に読んだファンタジー小説を思い出しました。
【レトロニム一覧】
「固定電話」という言葉。
今となっては何の違和感も無い言葉ですが、昔の人が聞いたら「逆に固定されてない電話ってなに?」となるんじゃないでしょうか。
持ち運べる電話、すなわち「携帯電話」が出たことによって、従来の持ち運べない電話のことを指すために「固定電話」という言葉が生まれたんですね。
このように、旧来のモノや概念を新しいものと区別するために生み出された言葉を「レトロニム」と呼ぶらしいです。
直近で言えば「オンライン〇〇」の対比として生まれた「対面〇〇(対面授業、対面面接など)」もレトロニムの一種です。
「携帯電話」に対するレトロニムとして「固定電話」が生まれ、携帯電話の中でもさらに「スマートフォン」に対するレトロニムとして「ガラケー」が生まれました。
たかだか数十年でこれだけの語彙の変遷があるわけなので、さらに数十年後にはどのような語彙が生まれているのか楽しみですね。
【疑存島】
一度は存在が信じられていて、しかも公的な地図にまで記載がされていたにも関わらず、実際調査してみると存在していなかった島。
そんな島を「疑存島(ぎそんとう)」と呼びます。
もうなんか、超ロマンありませんか?
昔の話かと思いきや、疑存島の1つ「サンディ島」は2012年まで存在していると信じられていたそうです。
ちなみにこの記事、ちょっと前までは「幻島」というタイトルでした。
そもそも実在が認められていない島…例えばムー大陸やアトランティス大陸のような伝説上の島々と、実在が認められていたけど実は無かった島、ということで区別する為でしょうか。
【キープ(インカ)】
何も知らん人が見たらただの絡まった紐にしか見えないんですけど、文字を持たないインカ帝国ではこれが主要な記録媒体だったそうです。
どこに何の情報を持っているのかまるで分からんのですが、でも考えてみると「そろばん」も文字を用いずに数の計算・管理が出来る道具ですね。
形はともかく、概念としては案外身近なものなのかもしれません。
【ディプレ(記号)】
古代ギリシャ、つまりざっくり2500年前とかその辺に書かれた文章において、文章中で注意を惹かせたい部分に入れた記号のことを「ディプレ」と呼ぶらしいです。
現代の文章で例を挙げるなら
Aさん「この事件の犯人は誰なんだろう。」
Bさん「Aさん。あなたがこの事件の”犯人”です。」
この文章中の「”」がディプレにあたります。
…これだけなら別に普通なんですけど、この記事の特筆すべきは
>疑わしい一節であることを示すのに使われる
という部分です。
つまり、
Aさん「今日は天気が良くて、屋外にいると熱いですね。」 ※正しくは「暑い」
Bさん「確かに。”熱い”ですね。」
こういった、遠回しに表現方法を指摘するような皮肉的な使われ方もされていたということです。
2500年前のギリシャ人にブログを書かせたら、かなりウィットに富んだ記事を書いてくれそうな気がします。
最後まで読んでいただきありがとうございました(オチが思いつかなかったので唐突に〆ます)。
p.s.この記事を投稿するうえで、画像を1枚以上必ず挿入しなければならないらしいのですが、拾ってきた画像はダメらしいので去年富士山に登った時の写真を載せておきます。